お盆中の暑い日の出来事。世間はお休みモードの中で私は、完了した現場の最終確認の為追われていた時でした。一本の電話が鳴りました。電話の相手は女性です。
電話の内容は、父と姉が亡くなり遺品整理をしてほしいとの事。二人とも自殺で死後一日で発見され、汚染は無いとの事。
とりあえず翌日現場で女性と待ち合わせの約束をしました!約束時間に現場に行くと、細身の物静かな感じの40代女性居りました。
簡単に挨拶を交わし家の中に・・・
確かに臭い等は有りませんが、荷物の多さにびっくり (@_@;)
『私』 一軒家とは言えすごい量ですね!
『女性』 昔の人ですから 何でも大事に取っとくんですよね。一階が父で二階が姉が使ってたんですけど二階がまた・・・
『私』 ・・・二階見せて頂きますね。
『女性』 あ、はい!
『私』 これまた すごい量ですね!
『女性』 姉は 買い物依存症だったみたいなんです。
『私』 これだけの量 人を入れて仕分けすると 結構金額もかかりますよ?今後住まれるんですか?
『女性』 いいえ
『私』 でしたら必要な物だけ取り出して家ごと解体した方が割安かもしれませんよ。その方向でも、お見積りも出来ますが?
『女性』 ・・・でも仏壇の居る場所が無いんです。私は嫁いだ身、主人の家に持っては行けないんです・・・。
『私』 ・・・
『女性』 遺品整理、やって下さい。
『私』 わかりました!出来るだけお安く致します。帰ってもう一度金額を検討してみます!作業開始はお盆明けの17日になります、中間処理場の稼働が17日からになりますので・・・。
その後、17日当日 作業員3人と2tトラック2台での作業、遺族の女性も作業員に混ざり一生けん命に作業。それを見て 作業員も負けずと一生けん命。結局、3日間でトラック10台分の荷物で作業が終了しました。
『女性』 終わって ホッとしました。片の荷が下りました。きれいになって 仏壇の居る場所も出来たし有難う御座いました(^-^)
最初のお会いした時の表情はなく どこか遺品整理と共に、心も整理してたんでしょうね・・・
一度に2人も身内無くした遺族の心境は計り知れないと思いますが、早く日常を取り戻して頂きたいと思います。
そして 故人のご冥福をお祈り致します。