価値観

 

仕事上 人間の結末を多く見る事が多く考えさせられる事が多いこの稼業・・・。

 

若い頃は お金と物欲が人一倍強くそれがすべてのように生きてきた私ですが、

生き方や価値観 そして自分の中の幸せの定義も学んだ気がします。

 

 

【色々な人の最後】

①誰にも思われず気にもされずひっそりと死んで行く人

②みんなの心に色んな物を残して死んで行く人

③お金や物は残したが それを生かす人を残さなかった人(物はゴミになりお金は意味のない所に渡る)

④自分で世の中に見切りを付けた人

 

結局、幸せな人生とは心の豊かさや必要としたり 必要とされたり 心配したり 心配されたり

愛したり 愛されたり そんな事なのかもしれません・・・。

 

 

8月10日水曜日

 

この日は朝からの猛暑 前日に不動産会社からお見積り依頼されていた現場に向かう。

現場までは約1時間強。何度行っても現場に近づくと妙な緊張感が・・・

 

現場は 閑静な住宅街。公園も近くこんな事態と無縁な感じのする場所。

 

「その中の一角にある ワンルームマンションの1室」

 

死因は自殺との事。

 

私は部屋の前に立ち一呼吸し、キーを回す。そして ドアノブに手をかける

この時が一番緊張する時です。

 

そして ドアノブを回し入室(失礼します)必ず言う言葉。

 

この暑いさなか 死後1ヶ月での発見!お部屋の中は 体液やハエ、ウジ等で酷い状態に・・・。

 

 

ただ あまりにも物がない

 

 

ある意味 テレビと布団と酒瓶とゴミだけで、生活感が無さ過ぎて どんな人か解りませんが

自殺との事なので 何か悩んでの決断だったのでしょう。

 

もし ご縁あって工事するようになりましたら

出来るだけ綺麗に仕上げさせて頂きます。

 

 

故人のご冥福をお祈りいたします

 


猛暑

 

暑さがまた帰ってきました。7月の後半は少し涼しい日々が続いておりましたが、

 

8月に入り猛暑が復活!!!

 

このまま秋に突入してくれれば と言う私の願いは粉砕されました(^_^;)

 

この暑さの中の事故現場は まさに想像を絶する状況。

 

遺体の腐敗も早く 悪臭、害虫、細菌汚染と最悪の状態になるケースが、とても多くなり3日発見が遅れると腐敗が始まり

1週間位で普通の人は入れない状況になります。慣れた仕事とは言え、正直この時期の事故現場は

「とても辛く きつい作業になります」がこれも仕事。

 

困っている人の為に世の中のために

頑張ります・・・(´-`)